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ドキュメント[Bablock]が出来るまで(前編)

さて「Bablock」を題材に、木工クラフトにどんな作業があるのか?
要所をかいつまんでドキュメンタリー風な日記を書きたいと思います。

木工家が、使用する樹木にどこから携わっているか?は、ホンマに人それぞれです。
まず最初に知っていただきたいのは「木材には当たり外れがあり、購入の際、目利きかどうかが非常に重要なポイントである」ということ。樹皮の上からではわからない虫食いや腐っているものや、極端な歪曲など。

木材はよく魚に例えられるんですが、スーパーでパック入りの切り身を購入するか、漁港にて丸ごと一尾買いするかに似た話。

ここで言う「スーパー」はホームセンターや製材所など、木材卸をしている店。ある程度希望通りのサイズにカットされている材を購入、またはサイズ指定で刻んでもらうことの例えです。

それに対して「漁港で一本買い」は小規模の木工家はほとんどしない方法でしょうが、木材卸店に降りる前の状態、すなわち山に生えている状態から買い付けるというもの。

個人の山主(やまぬし)さんが知り合いにいるとか、森林組合とお付き合いがあるとか、そういう特殊なパターン。

余談ですが、かつて玩具博物館勤務時代に聞いた話。
とあるドイツの玩具メーカーの社長は「剛の者」で、自社の木製玩具の材料調達を、山に入って「こっから(遠くの)あそこまでに生えてる木、全部おくれ。」と言って立木を一度にごっそり買い付けていたんだそうです。その分、安く購入したんでしょうが、非常にリスキー!(笑)

さてさて。関野絡繰堂では、縦に割ったり横に切ったり、いわゆる板の状態にしてもらい、しっかり乾燥の入った木材を購入しています。

だいたい、幅60×長さ1800cmくらいで買う場合が多いです。



で、それを横切りして、こんなサイズにします。120×60mm



横切り機械と言うのはコレ。昇降盤とも呼ばれ、テーブルの間のチップソー
(盤面に出る半径75mm)が上下に移動する木材切断機械。
更に細かく縦割りした木材。



墨付け(木材へ断裁線の書き込み)
今回は10mm厚のBablockの製材です。まずは少し大きめの14mmで荒切りします。





200Vで使用するのが通常ですが、我が家は訳あって100Vにモーターを交換してます。
馬力が弱く、慎重にゆっくり休みながら切断中。※まぁ訳あってって言うか、お金が無くてって言うか。

間違って刃が指に届かないように、JIG(ジグ)を使って木材を押していきます。



とても危険度の高い作業です。少し油断して木材が傾くと、キックバックと言って、
木材が体の方向に吹っ飛んでで来ることもしばしば。
毎回「馬力弱くて良かった~」と思います。(笑)
そう言えば初夏の頃、急所に攻撃を食らい数日血尿が続いたことも。(イテテ)

・・・とはいえ、製材屋さんはこれの何十倍も大きく太い丸太状態を
縦に割っていく作業をしているわけです。

今でこそオートメーション化が進んでいますが、まだまだ手動に近い作業が
必要などでかい機材を使用している製材屋さんは存在します。

昇降盤はミスして指が何本・・・という危険レベルですが、製材屋さんのは、
腕やらそれこそ体半分持って行かれた・・・なんて恐ろしい話も聞きます。

さて。こうしてカットした14mm厚の板。



遠めに見ると綺麗ですが、表面は鋸跡がくっきり。
そしてアップ写真がこちら。



壁材や床下材にするなら問題の無い節目も、積み木には邪魔な存在です。
また節目がなくても、木目が荒れている部分は曲がりや反りの原因になることと、
見た目の美しさが損なわれるので使いません。

節目とは、枝の生えてくるポイントです。
歪曲した木目は、樹木が立木だった頃、成長する際に受けた圧力の痕跡です。

計算上は、この板一枚から24個のBablockが確保できる寸法ですが、
こうして厳正に不使用部分をハネます。

実際には1枚から平均17~18枚程度取れたら御の字ですね。
こうした「歩留まり率」も考慮しながら、木材を準備していきます。

さて、次はカンナがけ。小型の自動カンナを使用します。
これ、物凄く音がうるさいです。そして、木の削りカスも相当です。
耳栓+マスク必須!しないとどうなるかは「コチラ」をご覧ください。







一度に削るのは0.5mmずつ。14mmから10mmまで削るのに、8回カンナを通します。
使いにくい節目や傷など4mmの削り代でカバーできる部分はひとつひとつ見極めながらの作業。
今回は34本あったので、計270回程度通すことになります。地味作業ここに極まる、です。

で、ピッチリと10mmに揃った板材の完成。



日に当てると輝いております。



さて。本日の作業はこれにて終了♪

最後は作業所横に自作した焼却炉で木屑を燃やします。
たいてい天気の良い湿度の安定した日にカンナ掛けをするので、その日のうちに炎に化けます。

しばし、炎を観察・・・。作品に生かせないかと。(笑)





周りは田んぼと道路を挟んで川なので心配はさほどしてませんが、
一応火の用心・・・という名目で、かなーり長時間、炎を見てるかも。

ちなみにこのプレハブが木工所です。



手前のラティスで囲まれた部分は木材置き場として使ってます。
単管パイプで自作っちゃいました。詳しくは「コチラ」や「コチラ」で。

そして本日はおやすみなさい。また明日、中編へ~☆





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